弱小メンバーのガチンコフリー雀荘道中記 -第五回:大阪府大阪市中央区「麻雀ハウスポン太」-

弱小メンバーのガチコンフリー雀荘道中記

 おはようございます、土ノ本 華です。

 仕事が珍しく定時に終わって、会社を出た時、

「あれ、早く終わったのは嬉しいけど、今日何しよっか」

 と、エネルギーを持て余してしまうことって、ありますよね。

 ヒトカラ、漫喫、飲みに行く……など、娯楽に数々選択肢あれども、
 僕たち麻雀打ちならば、やはりフリーへ遊びに行くのが当然というもの!

 という訳で、大阪は難波の商店街をふらふらと歩きながら、
 今日はどのお店にしようかなぁ、と品定めする次第……。

第三回 大阪府大阪市中央区『麻雀ハウスポン太』

 さて、今回は、大阪府大阪市中央区は千日前麻雀ハウスポン太さんにお邪魔してきました。

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 友人や同僚の方から、ポン太という店の名前はたびたび聞いていたのですが、
 実際に訪れるのは今回が初めて。

 天満橋の方にも店舗があるらしいですが、そちらはフリーのみの営業。
 千日前の方は、同じビルに階違いで、セットとフリーがある様子。

 同じく仕事帰りと思しきサラリーマンたちの脇をすり抜けて、
 エレベーターに乗り込み、よし行くぞ。

「いらっしゃいませー」

 縦長のテナントの中に、自動卓が5,6程。
 その内、4卓が稼働中で、盛況のご様子。
 聞けば、週末なんかには満卓も当たり前らしく、羨ましい限り。

「レートはどちらにされますか?」

 と聞かれて、そういえばいまいくら持ち合わせあったかなぁ、と思い出したところ、
 諭吉が3人、樋口がひとりという状況だったので、

「ハーフでお願いします」
「でしたら、メンバー2入りになりますが、……」

 と返って来たんで、ここでちょっと長考。

 ちらりと店内の状態をチェックしてみたところ、

 現状、一番手前の卓でメンバーがふたりが本走していて、
 男性の立ち番がふたりと、女性の立ち番がひとり。

 この状況で、さらにメンバーがふたり本走に入った場合、立ち番はひとりになって、
 トラブルが発生した時に、かなり面倒くさいことになるのではないかしら……。

「じゃあ、ピンの方でいいです」

 まぁ、負けなきゃいい話ですし!
 麻雀を打ちに来て、負けた時のことを考えるなんて、弱者の発想!

 という訳で、ルール説明を受けて、いざや1.0の卓へ。

 ここでポン太のルールについて軽く触れておく。

全赤華アリ、35000点持ち40000点返し。完全先付クイタンナシ
フリテンツモは一切禁止
コシ牌はその色の鳴き、和了ができなくなる
一枚だけ色の違う華牌が入っていて、祝儀対象(門前のみ)
リーチ後の暗カンは自由
ハーフだと3000円、ピンだと5000円分の預かりが必要

 といったもの、リーチ後の暗刻が強制じゃない以外は、
 特に変わったルールもなく、ひと安心。

 三人打ちのルールって、店舗によって細かい部分の違いはあるものの(華牌の扱いとか北の扱いとか)、
 基本的には、全赤華アリの完全先付クイタンナシさえマスターしていれば、
 あとは結構なんとかなるもの。

 同卓者は、僕よりもすこし年上っぽいお兄さんと、メンバーの方。
 「おねがいしまーす」と意気揚々と入ったものの、わずか1巡で面食らうこととなった。

 う、打つのが早い……。

 しかも、大阪市内の雀荘なのに、なんだこの懐かしい感は……。

 というのも、一般に、雀荘のマナーや空気感というのは、
 大阪市内から郊外に行けば行くほど、ルーズなものになりがちだ。

 例えば、梅田駅周辺の全国展開しているチェーン店はもちろん、ほかの雀荘とて、
 「足組禁止、肘立て禁止、強打禁止、引きツモ禁止、河は6枚切り」
 なんて風に、マナーに対して厳しい処置が取られることも多い。

 が、そんな中で、ポン太は、僕が働いているような雀荘の空気感で、

 なんと居心地の良いことか!

 とかなんとか思っていたら、知らない間にトんでいた。
 あれー?

 開始一本目▲7000円の支払いでスタート。

 そして続く2半荘目、先制リーチをかけるも空振り
 懲りずにリーチをかけるも空振り
 諦めきれずに追っかけリーチで勝負するも、空振り

 で、トビ。バッターストライクアウッ
 あれー?

 まだ二本しか打っていないのに、オカワリ寸前、おかしいぞー?

 とはいえ、こんなところで泣き寝入りできないのが麻雀打ちの性。
 意気込みを改めて、三半荘目――

 の、途中でご祝儀のチップが払えずにおかわり。

 うーん、さすがに3本溶けたら帰ろうかしらん。

 3半荘目、4半荘目もイイトコなし。3本目も、チップが底を突き始める。
 が、5半荘目の出来事だった。

「お客様入られまーす」

 と、ここでメンバーさんが抜けて、お客さんがやってくる。
 雰囲気を見るに、だいぶ常連さんのよう。

 人が変わればなんとやら。これでダメだったら、短いけど今日はもう帰ろう。

 東一局、出親は上家のお客さん。
 華なんか3枚も抜いちゃって、すっかり戦闘態勢。

 一方で、僕の手牌も10巡目に聴牌。以下牌姿。

 

 ちなみに、が河に2枚見え。

(うーん、ふつうならリーチといきたいところだけど、
 親が華3枚も抜いてて聴牌近そうだし、
 僕も今日はリーチが揮わないからなぁ……)

 とか、一瞬考えるも、

(これヤミテンにしてたら、
 なにでリーチ打つんじゃい!)

 と思いなおって、

「リーチ!」

 と、牌を横に曲げる!

 下家は四枚目のを手出し。

 親は、少考の末、を強打。やーめーてーよー

 そして僕の一発目のツモは――

 <ピヨピヨ

「カ、カン」

 改めて、僕のリンシャン牌は――

 <オメデトウ

 即ではなかったものの、嶺上開花が付くから、打点は一緒!

「ツモ! リーヅモデンシャン、ドラ3……」

 せめて、二枚乗っけて、倍満の2枚と行きたいところだが……

 ころんと転がした裏ドラ表示牌は、

 

 ん……?

「ト、トリプル、セブン……?」

 裏ドラもろ乗りとは、まさにこのこと!

 ちなみに、ピンのご祝儀は、1枚あたり5000点分=500円なので、
 500円×7枚×2枚=7000円の収入!

 もはやこれでワントップみたいなもの。

 しかも、これが契機となって、僕に火が点いた。

 その半荘は、入ったばかりの上家を吹っ飛ばし、ご祝儀も含めれば15000円を超える収入に続き、
 なんとそこから3連勝! ガハハ、勝ったな。

 と、このあたりでふと時計を見れば、時刻は11時を過ぎたところ。入店から既に3時間以上も経過している。

 浮いたことだし、そろそろ終わろう。フリー麻雀はヤメ時が肝要だ。

 颯爽と次ラス宣言。同卓者の方には反感を買うかもしれないが、そんなこと知ったこっちゃない。

 そしてラス半も、華麗に他家をぶっ飛ばし、圧勝の4連トップを決めて、さて換金。

 41300円。つまり、11300円のプラス。
 体感的には2万浮きくらいあるんじゃなかろうかと思っていけれど、
 エンジンがかかるまでに凹み過ぎたのと、マルAを獲り逃したこともあったせいで、いまいち浮き切れず。

 まぁ、3本出しから、1万プラスに持っていたのだから、いいってことにしましょう!

 そして店を出て、すぐ左にあるたこ焼き屋さんで、300円のたこ焼きを買って帰宅。

 以上、今回のフリー道中記でした。

 ■現在の収支

 前回までの収支:▲32100円 今回の収支:+11300円 総収支:▲20800円

華土ノ本寄稿者

投稿者プロフィール

 このサイトにて、主に「弱小メンバーのガチンコフリー雀荘道中記」を執筆させていただいております。
 趣味は読書と麻雀。
 仕事は、とある片田舎の三人打ち雀荘メンバー。勤めて三年になります。

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