弱小メンバーのガチンコフリー雀荘道中記 -第一回大阪府大阪市浪速区「アラジン」-

弱小メンバーのガチコンフリー雀荘道中記

 こんにちは、土ノ本 華と申します。

 大阪南部のとある片田舎の雀荘で、三人打ちメンバーとして働くことはや3年。
 毎日毎日、常連客と鎬を削り合っております。

 そんな僕が、心の平穏としていること……それは……

 

①読書

 と

②他の雀荘へ遊びに行くこと

 です。

 読書はさてはて趣味と言えるものなのかどうかは、いったん置いておくこととして、

「ふだんから仕事で麻雀を打っているのに、
 よその雀荘へ遊びに行って楽しいものなの?」

 という疑問はもっともなことだと思います。

 しかし、メンバーとして仕事で打つ麻雀と、
 客として遊びで打つ麻雀はまったくの別物!

 店内状況に気を取られることなく、
 他の客に気をつかうことなく、
 ただただ麻雀だけに集中できる!

 そしてなにより、自分のやめたい時に、
 いつでもやめられるというのは、なによりもうれしいことに違いない。

 という訳で、ふだんから暇を見つけては、
 ふらふらと他の雀荘様へ遊びに行っていたのですが、
 その道中記を、ここに書き連ねていこうかという次第。

 店の雰囲気、メンバーの接客態度、客層はもちろんのこと、
 自分の収支に至るまで、書けるところは書けるだけ、
 つまびらかにしていこうと思いますので、どうぞ、お付き合いください。

■第一回 大阪府大阪市浪速区 「アラジン」

 今回は、大阪府大阪市浪速区難波中にお店を構える、
 「アラジン」さんにお邪魔してきました。

 卓数は5卓。まさしく、大阪でよく見る個人経営の雀荘、という感じ。
 清掃が行き届いていて、とても良い雰囲気。

 セットのお客さんも2組、フリーも立っていて、繁盛しているご様子。

 ソファに案内されたところ、どうやらいま立っている卓はピンしかないようで、
 とはいえ、別段、ピンくらいなら、そこまで怖がるようなレートでもなし。

 さて、ここでアラジンさんのゲームルールと、レートを紹介しておきます。

 レートは2レート:0.51.0
 ゲーム代は、
 ハーフが:1000円(トップ払い)で、
 ピンは1500円(トップ払い)。

 完全先付フリテンツモナシ、七対子4枚づかいOKなど、一般的な関西サンマのルールですが、
 金5sが入っていて、これを使って和了ると、ご祝儀が付きます。(=300円/500円
 それから、なんと沈み馬が△20で、トビ賞も△20という、
 ひとりトバしてマルAを獲れば、それだけで+60も入るルール設定。

 さらに、華抜きではなく、北ポンルール。
 誰かが北を抜いた時に、手の中に北の対子があれば、
 それをポンして、挙句、「役牌・ドラ3」が付く、殴り合いルールです。

 これはなんとしてもトぶ訳にいはいかない。
 トべば、それだけで、8人からなる野口が飛んで行ってしまう……(ご祝儀を含めれば、諭吉が出ていく可能性も)。
 ちなみに、この日の僕の手持ちは4諭吉。
 このルールのピンで打つには、少し心もとないか。

 アイスブラックをぐいと飲み干して、いざ一回戦。

 もともとツーメンで回っていた卓なので、僕とお客さんとメンバーひとりの面子構成。

 東場は、特につつがなくゲーム進行。満貫和了ったり、跳満和了ったり。
 そして南場の一局目、事件が起こったのです。

 点棒状況は以下の通り

 東家:40000点
 南家(筆者):36000点
 西家:29000点

 ここはとっとと親を流して、局を消化してしまいたい。
 そう思いながら、めくった13枚は、

 

 という好配牌。
  
 そして6巡目にはネックのカンチャンも埋め、以下の形

   (抜きドラ)
 
 これはリーチしかないでしょ!

 と思って、意気揚々とリーチ。が、悲劇は同巡内に起こります。
 そこに親が無筋を叩き切っての、追っかけリーチ。

 「しまった! 役あるんだし、ヤミテンでよかった!」

 と思っても、時すでに時間切れ。
 おそるおそる、壁牌に手を伸ばす。

 指先の捉えた感覚は、朱塗りの

 僕の和了牌ではない。
 親の無筋である。

 「ロン」

 親の容赦ないロン発声。せめて、跳満で止まってくれ!

 が、現実は悲しいかな。

 「ジッパンソク」

 ぐへぇ。

 親の倍満の威力は、ボクシングのアッパーのクリーンヒットに相当する。

 みるみる10000点台に転げ落ちた僕は、続く親の倍満ツモで、
 見事、お星さまになりましたとさ。

……

 結果、その日は、6半荘打って、何もいいところがなく、20000円以上のマイナス。
 一度トップは取ったものの、マルBな上に、飛ばしを横取りされるという、片手落ち。
 ゲーム代がトップ払いなので、飛ばしとクビの両方を確保されると、トップが安い……。

 本当はもう少し打ちたかったものの、ツーメンでだらだらと相手してもらうのも悪いので、
 20000円溶けたところで、ラス半コール。

 帰り際、ソファに座って同卓していたメンバーさんとお話をしていると、
 どうやら、その方が店長さんだったようで、(※オーナーではない)
 しかもメンバー歴10年という、超ベテラン。そりゃあ強い訳だ。

 店長さんももうひとりのメンバーさんも、とても感じの良い方たちで、
 対局中も、終始朗らか。

 ただ、やはり、沈みウマ△20、トビ△20は少し大きく感じるもので、
 1.0というよりかは、1.5くらいのイメージの方がいいかもしれません。

 ちなみに、ハーフの場合は、基本的なルールは同じで、
 沈み△10のトビ△20という、トビで3500円からレート。
 ご祝儀も少し大きめの6000点分なので、こちらについても、0.7くらいのイメージ。

 遊びに行くときは、財布の中は、ほかのお店に行くときよりも、
 少し大きめに膨らませていくほうがいいでしょう。

 以上、第一回「弱小メンバーのガチンコフリー雀荘道中記」でした。

 前回までの収支:±0

 今回の収支:▲23300円

華土ノ本寄稿者

投稿者プロフィール

 このサイトにて、主に「弱小メンバーのガチンコフリー雀荘道中記」を執筆させていただいております。
 趣味は読書と麻雀。
 仕事は、とある片田舎の三人打ち雀荘メンバー。勤めて三年になります。

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