三人打ち麻雀って???

⑨役を覚えよう!(2)

 前回に引き続き、役の紹介をしていく前に、役にまつわる新たな単語の解説をしていきます。

 それは、「門前」「副露」という単語です。

 「門前」は前回の記事でも出て来た単語ですが、これは、「副露」をしていない手牌の状態のことを指します。

 では、「副露」とはなんでしょうか。

 麻雀は基本的には「自分の手番に、壁牌から一枚引いてきて、不要な牌を一枚捨てる」を繰り返すことで、和了形を目指します。
 しかし、他人の捨てた牌を自分のものとして扱うこともできるのです。

 例えば、

 という牌姿で、誰かがを捨てたとします。その時に、このを取ってきて、自分の手牌の一部とすることができます。

 これを、「鳴き」と言い、「鳴いている状態」のことを「副露」と言います。
 和了に向かうスピードが早くなる一方で、いくつかのデメリットがあり、そのうち最も大きなものは、「『副露』状態では成立しない役がある」ことです。
 すなわち、「門前限定役」といい、前回紹介した「リーチ」や「門前清自摸和」などもそれに含まれます。

 この「鳴き」については、次回「⑩ポンを覚えよう!」で詳しく説明したいと思います。

 さて、「門前」と「副露」について確認したところで、改めていくつかの役を紹介していきたいと思います。

タンヤオ――1翻役

 正式名称は「断ヤオチュー」と言い、和了の際の面子に「ヤオチュー牌」が含まれていない場合に成立する役です。
 「ヤオチュー牌」とは、「②麻雀牌を覚えよう!」でも説明したように、それぞれの種類の1・9牌とすべての字牌のことを指します。

例えば、

 のような和了形の場合に、成立します。

 ルールにもよりますが、ほとんどの三人打ちの場合、「門前限定役」で副露をした場合、不成立となります。

対々和――2翻役

 対々和は、手牌を構成する面子のすべてが、「刻子」である時に成立する役です。
 「刻子」とは、「④どうやって和了るの?」で紹介したように、同じ牌を3つ集めて作った面子のことです。
 つまり、

 のような和了形のこと。

 この役は、いままで紹介してきた役とは違って、「副露」していても成立します。

七対子――2翻役

 麻雀の和了形の基本は、「④どうやって和了るの?」で紹介したように四面子一雀頭……ですが、その唯一の例外が、この七対子という役です。
 七対子は、本来は雀頭となる対子を7つ集めることで成立する役です。

 のような形が和了形となります。
 その和了形上、「門前限定役」となります。

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