1-2.役牌を鳴くな!

役牌を鳴くな!

役牌といえば、門前だろうと鳴いていようと、どちらにせよ1翻の役で、
いわゆる特急券とも呼ばれる役だ。

が、三人打ちにおいては、この特急券が思わぬ落とし穴となることがある。

例えば、こんな手牌で、

が出たとして、ここぞとばかりにポンするのは危険だ。

鳴いたところで穴ぼこだらけの、聴牌には程遠い2シャンテン。しかも、の受け入れもなく、打点も高くはなりづらい。

なんとかカンチャンを埋めて、1シャンテン……というところで、親からのリーチが入った。
果たして、この手牌で親のリーチに対して押し返せるだろうか。

答えは不可能だ。

かといって、もともと13(4)枚しかない手牌を減らしてしまっているのだから、
オリるにも苦しい展開になりがちだ。

これが四人打ちならば、不用意な役牌ポンだろうと、案外なんとかなることも多いが、
三人打ちとなれば、すこし事情が変わってくる。

というのも、三人打ちは四人打ちに比べ牌の種類が少なく、また、ツモの回数が多いため
手牌の中には通っていない筋や初牌まみれの手詰まりになるケースも、往々にしてある。

ゆえに、序盤の不用意な鳴きが命取りとなることもまた、珍しくない。

ポンしてみたものの、即座に親にリーチをかけられ、跳満放銃……なんてことになったら、目も当てられない。

役牌が出ても、できれば聴牌、せめて好形1シャンテンになるように鳴くことを心掛けたい。
それに、仮に1枚スルーしたとしても、まだもう1枚山には残っているし、
それを自力でツモる確率は1/3もあるのだから、3シャンテンのような遠いところから、
わざわざ高いリスクを背負ってまで仕掛けずともいいだろう。

そして、さらに2枚目が切られたとしても、焦って鳴く必要のない形もある。例えば、

というような手牌の場合、(もちろん巡目にもよるが)それほど役牌のポンテンの価値が高くないことに気づくだろう。
6,7巡目以内であれば、鳴いてノベタン聴牌を取るよりも、

ぐっと堪えて、有効牌を1枚引き込んでから、門前リーチを打つ方が期待値は高いだろう。
(この場合の有効牌は、

 さらに、1枚切れ、もしくは2枚切れの字牌対子というのは、
 非常に安全度の高い安牌の役割も持つ。
 冒頭で紹介したような貧弱な手牌の場合、場にが1枚切れたなら、安牌が2枚増えたと喜ぶべきだろう。

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