
1-1.親は全ツッパ 
 三人麻雀において、親は絶対的な地位を常に持つ。
 親を中心に、ゲームが進行しているといっても過言ではない。
 その理由は、やはり親の打点力に起因する。
 親の跳満は18000点、親の倍満は24000点と、
 放銃者の点棒を半分以下にまで沈める性能を持っている。
この親をいかに上手に使いこなすかが、収支を決定するひとつの要素と言ってもいい。
 が、ひとまず親番時に意識することは、どんな状況でも全ツッパすることだろう。
 仮に他家のリーチがかかったとしても、オリを考える必要は一切ない。
 ただただ牌効率に従って、無筋だろうがなんだろうが、どしどし押して、追っかけリーチをかぶせてやればいい。
 相手はもしかすればペンチャンやカンチャンなどの愚形でリーチをかけてきているかもしれない。
 相手の待ちを推測して、回し打ちをするなどは、時間の無駄だ。
 そして、親が全ツッパしてリーチに立ち向かう光景というのは、
 もうひとりの子に対しても大きなプレッシャーになる。
 また、子への満貫放銃と、跳満ツモ時の親の支払いは同じ8000点であるため、
 放銃しようがオリようが、支払う点棒が同じなのだから、押した方が得なケースも多い。







