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ゼロから始める三人打ち麻雀⑲
三人打ち麻雀って???
⑲ポンとカンを覚えよう!
碰(ポン)
麻雀は四面子一雀頭を目指して、和了に向かうゲームですが、三人麻雀においては、ひとりあたりに与えられたツモの回数は、わずか20回程しかありません。
そんな中、自力だけでは四面子一雀頭が完成しないケースも多々あります。
そういう時に用いるのが、「ポン」。
これは、他家の捨て牌を、自分のものにすることができる行為のことです。
「ポン」とは自分の対子と他家の捨てた牌で刻子を作ることです。
自分の手牌の中に、という風に同じ牌が対子である時、他家の誰かがを、その人の河に捨てたとします。
この時、次のプレイヤーがツモるまでの間に、「ポン」と発声することで、そのを手に入れることができます。
そして、自身の手牌の中からその対子を公開し、手に入れた牌と合わせて刻子にした後、卓の右側に並べます。
その際に、どのプレイヤーからポンしたのかを明示するために、その内1枚を横向きにします。
右側のプレイヤー(=下家)からポンした場合は、
正面のプレイヤー(=対面)からポンした場合は、
左側のプレイヤー(=上家)からポンした場合は、
という風に、ポンした側の牌を横向きにします。
そして、このままでは手牌は14枚なので、牌を1枚ツモった時と同様に、手牌から1枚打牌して、「ポン」が成立します。
以下にポンの手順をまとめます。
ポンは、他家の打牌を利用することで、自身の手牌進行を爆発的に加速させることができますが、ふたつのデメリットが存在します。
ひとつは、ポンをした場合に、成立しなくなる役があること。
例えば、リーチや門前清自摸和などの役は、ポンをしないこと(=門前)を条件として成立する役なので、これらの役で和了ることはできなくなります。
もうひとつは、一度ポンして、卓の右側に並べた牌は、それ以降、操作することができなくなります。
これにより、手牌の柔軟性が低下してしまうのです。
槓(カン)
続いて、「カン」について説明します。
「カン」は、
- ①自分の手牌の中に同一の牌が「4枚」ある時、
- ②他家が、自分の手の中の刻子の「4枚目」の牌を切った時、
- ③自分がポンしている牌の「4枚目」をツモった時、
発声・宣言することができます。
①を暗カン・②を大明カン・③を加カンと呼び、その作用は、本来、「3枚で1つ」の面子を、「4枚で1つ」にするというものです。
例えば、
という手牌の時に、自分の手番に「カン」と宣言し、を4枚公開することで、カンが成立します。ポンと同様に、公開した牌を並べて卓の右側に寄せます。
この時、その4枚の外側の2枚、もしくは内側に2枚を裏返して、暗カンであることをわかりやすくするのが通例となっています。
本来4枚ある牌を「3枚で1組」として扱うために、このままでは手牌が1枚不足しています。
不足分は、リンシャン牌から補います。
そして新ドラをめくって「暗カン」の完成となります。
「大明カン」は、ポンと同じと考えれば分かりやすいでしょう。
手牌の中に3枚ある牌の4枚目が他家から出て来た時に、「カン」と発声することで成立します。
ポンと同じように、手牌から該当牌を3枚公開し、打牌された牌と合わせて「カン子」にし、卓の右側に並べます。
この時の並べ方の決まりもポンと同様です。
そして、リンシャン牌から1枚補い、現在のドラ表示牌の右隣を新ドラとしてめくり、ポンと同様に1枚打牌します。
そして「加カン」は、既にポンをして右側に公開している牌と同じ牌をツモってきた時に、「カン」と発声することで成立します。
ツモった牌を、公開した刻子に加え、あとは他のカンの時と同様の処理を行います。
以下に、カンの作用と効果をまとめます。
「ポン」や「カン」を合わせて、「副露」といい、副露していない状態を「門前」と呼びます。
ただし、「暗カン」は副露とみなさず、1組の面子を暗カンしていたとしても、門前状態は維持され続けます。
【Tips ポンとロンの優先順位】
同一牌に対して、ポンとロンの発声が被ることが稀にあります。
基本的には、「ロン」がポンに優先されますが、ロンがあまりにも遅すぎた場合、ポンが成立する場合もあります。
例えば、Aさんの切った牌に対して、Bさんがポンをして、打牌まで済ませてしまった場合、Cさんがその牌に対してロンと宣言しても、基本的には不成立となります。