三人打ち麻雀って???

㉑役を覚えよう!③

 ポンと待ちの形を覚えたところで、この記事では、「⑨役を覚えよう!(2)」に引き続き、役の紹介をしていきます。
 すこし複雑な成立条件を持つ役もありますが、ひとつずつ、覚えていきましょう。
 中には、ポンしていては成立しない役(=門前限定役)や「翻数」が下がってしまう(=食い下がり)役もありますでの、よく注意してください。

一発――1翻役

 一発は、「リーチ後、次の巡目までに和了った」時に成立する役です。

 例えば、Aさんがリーチを宣言し、その同一巡内に、Bさんからロン和了をした場合、「一発」が発生します。また、Aさんが次の自分のツモ番で、ツモ和了をした場合にも付与されます。

 ただし、同一巡内に、他家のポンやカンが発生した場合、「一発」は消滅します。

 例えば、Aさんがリーチを宣言し、同一巡内にBさんが捨てた牌をCさんがポン、その後、AさんがCさんからロン和了、もしくはツモ和了したとしても、一発は成立しません

 リーチ時限定のボーナス役のようなもので、採用していないルールも存在します。

チャンカン――1翻役

 チャンカン(槍槓)は、「他家が加カンした時に、それが和了牌」であった場合に成立する役です。

 例えば、Aさんが待ちで聴牌していたとして、Bさんがポンしているをカンした場合に、Aさんはそのに対してロンを宣言できます。
 そして、その場合には、「チャンカン」が成立します。

 ただし、あくまで「加カン」時のみに成立する役で「暗カン」に対しては、ロンを宣言することができませんし、「明カン」時には、そもそも「明カン」は成立しないので、チャンカンは発生しません。

ハイテイ/ホウテイ――1翻役

 ハイテイ/ホウテイ(海底撈月/河底撈魚)は、「壁牌の最後の牌でツモ和了/ロン和了」した際に、成立するボーナス役です。

 一般的な三人打ちのルールでは、ホウテイを採用していない場合が多いです。

リンシャンカイホウ――1翻役

 リンシャンカイホウ(嶺上開花)「カンをした際にリンシャン牌から補充した牌でツモ和了した際に成立する役です。

 ロン和了の場合には付与されず、また、カン以外のルールでリンシャン牌から新たに補充した牌でツモ和了したとしても、成立しないのが一般的です。

役牌――1翻役

 役牌は、「特殊な字牌を刻子」にした時に成立する役です。
 特殊な字牌とは、
 ①「三元牌」と呼ばれる牌のいずれかと、
 ②「風牌」と呼ばれる牌の内、自身の座っている席の方角の牌と、
 ③の内、その局の「場」に対応する牌。例えば、「東場」ならば
の3つが該当します。

 ②③についてもうすこし詳しく説明します。

 「東一局 西家のCさん」にとっての、②は自分が座っている席の方角であるであり、③は「東場」なのでとなり、どちらを刻子にしても「役牌」が成立します。

 また、「南一局 南家のBさん」にとっての、②は自分が座っている席の方角であるであり、③も「南場」なのでとなり、ひとつの役牌が同時にふたつの条件を満たしているので、2翻役となります。

平和――1翻役

 平和は、
 「①和了時の面子がすべて順子」かつ
 「②和了時の待ちがリャンメン待ち」かつ
 「③雀頭が役牌の字牌でない」
 という3つの条件をすべて満たした時に成立する役です。

 例えば、

 という牌姿は、上記①②③の条件をすべて満たしているので、平和が成立しますが、


 の場合は、待ちがカンチャンで、②を満たしていないので不成立です。

 また、


 の場合も、雀頭が刻子にした時に役牌が成立する字牌なので、③を満たしていないので不成立です。

一盃口――1翻役

 一盃口は、手牌の中に「同一順子がふたつある」場合に成立する役です。
 門前限定で、手牌の内、なにか1組でもポンをしていた場合には成立しません。


 という牌姿の内、の部分が、一盃口に該当します。

一気通貫――2翻役

 一気通貫は、手牌の中に、「同じ種類の1~9の順子が揃っている」場合に成立する役です。
 門前の場合は2翻役。食い下がり(=副露している状態)1翻役です。

 例えば、
 という牌姿の、
の部分が、一気通貫に該当します。

チャンタ――2翻役

 チャンタは、手牌の面子が、
「①すべてヤオチュー牌を含む構成」 かつ
「②字牌を含む」
 である場合に成立する役です。
 門前の場合は2翻役。食い下がり1翻役です。

 例えば、
 という和了形の場合に成立します。

ジュンチャン――3翻役

 ジュンチャンは手牌の面子が、
 「①すべてヤオチュー牌を含む構成」かつ
 「②字牌を含まない」
 である場合に成立する役です。
 門前の場合は3翻役。食い下がり2翻役です。いわば、チャンタの上級役のようなものです。


 というような和了形で成立します。

三暗刻――2翻役

 三暗刻は、手牌の面子の中に、『暗刻』が3つある」場合に成立する役です。
 暗刻とは、刻子の一種で、「副露していない刻子」のことを指します。


 という聴牌形の場合、の暗刻が確定しているので、三暗刻は必ず成立しますが、


 という聴牌形の場合には注意が必要です。

 なぜなら、この時点で確定している暗刻はだけで、
は、自分でツモってきて初めて暗刻として成立します。

 もしも、他家がを打牌して、それに対してロンを宣言した場合は、該当する刻子は、明刻(副露した刻子)扱いとなり、三暗刻は不成立となります。

三カン子――2翻役

 三カン子は、手牌の中に「カン子が3つある」場合に成立する役です。
 暗カン・大明カン・加カンの別を問わず、

   
というような牌姿でも成立します。

 今回紹介した役は、前回の記事で解説した分を含めても、あくまで採用されている役の一部にしか過ぎません。
 ほかにもたくさんの役が麻雀には存在し、それらは、また次回以降、説明したいと思います。

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