- Home
- 三人打麻雀どうする問題?
- 三人打ち麻雀、こんな時どうする? 「第十問 南二局 南家:35000点持ち」
三人打ち麻雀、こんな時どうする? 「第十問 南二局 南家:35000点持ち」
- 2017/10/11
- 三人打麻雀どうする問題?
- 三麻, 戦術, 読み
三人打ち麻雀、こんな時どうする?
■問10
南二局 南家:35000点
東家:41000点 西家:29000点
場況:他家の先制リーチなく、また、河も平凡な6巡目
そんな中、ヤミテン可能な聴牌が入った。(タンピンドラ4)
- ヤミテン
- 聴牌即リー
この局面で重要なことのひとつは、親に連荘させないこと。
なぜなら、ここで親に跳満でもツモられようものなら、
東家との点差は33000点差となり、すこし苦しいものがある。
だから、場を荒立てることなく、ヤミテンを使ってさっと和了ってしまおう。
というのは、確かに間違いではない。
打点も跳満あり、十分なように思える。
が、それはあくまで自分の点棒にのみ注視した時の話。
麻雀はひとりでするゲームではなく、三人で行うゲームである。
局の消化だけを見るのなら、間違いなくヤミテンが最良の選択肢だろう。
が、互いの点棒状況まで考慮した場合、必ずしもそうとは言い切れない。
というのも、例えば、ここでヤミテンを続行していた場合、確かにあなたの和了確率は上がるかもしれないが、
実は、跳満では打点不十分なのだ。
あなたの和了による点棒移動は、以下の3つが想定される。
①東家から出和了⇒オーラス時、あなた:47000点・南家:29000点・西家:29000点
②西家から出和了⇒オーラス時、あなた:47000点・南家:17000点・西家:41000点
③ツモ和了⇒オーラス時、あなた:47000点・南家:25000点・西家:35000点
以上の点棒状況を見ればすぐに分かるが、西家から出和了をする選択肢以外では、
どのプレイヤーもオーラストップ条件を失っていないのだ。
特に辛いのが、選択肢①の東家から出和了で、オーラス時、子はどちらも跳満ツモでトップを獲るができる。
選択肢③にしても、南家は倍満で、西家に至っては満貫ツモ条件だ。
そういう絶妙な点棒状況である場合は、他家から逆転のチャンスを奪うために、打点を伸ばしにかかった方がよいだろう。
ヤミテン跳満をリーチすることで、倍満まで伸びた場合、
西家から出和了、もしくはツモ和了で、片方の子のまくり目をほとんど完全に潰すことができる。
しかしリーチをかけたら、他家から和了牌が出づらくなるのでは? という疑問は最もなものだが、
今回の場合、それについてはあまり心配する必要がない。
なぜなら、どのプレイヤーもこの局面下では和了を目指すからだ。
東家は当然親であり、よほどのことがない限りオリないだろうし、
西家も、ここで和了せねばオーラス時の条件が厳しくなる。
むしろオリてくれたならオリてくれたで、ゆうゆうと倍満ツモしてやればいいだけだ。