三人打ち麻雀、こんな時どうする? 「第十問 南二局 南家:35000点持ち」

三人打ち麻雀、こんな時どうする?

■問10

 南二局 南家:35000点

 東家:41000点 西家:29000点

 場況:他家の先制リーチなく、また、河も平凡な6巡目
    そんな中、ヤミテン可能な聴牌が入った。(タンピンドラ4)

  1. ヤミテン
  2. 聴牌即リー

 ヤミテン⇒50点
 この局面で重要なことのひとつは、親に連荘させないこと。
 なぜなら、ここで親に跳満でもツモられようものなら、
 東家との点差は33000点差となり、すこし苦しいものがある。

 だから、場を荒立てることなく、ヤミテンを使ってさっと和了ってしまおう。
 というのは、確かに間違いではない。
 打点も跳満あり、十分なように思える。

 が、それはあくまで自分の点棒にのみ注視した時の話。
 麻雀はひとりでするゲームではなく、三人で行うゲームである。

 聴牌即リー⇒80点
 局の消化だけを見るのなら、間違いなくヤミテンが最良の選択肢だろう。
 が、互いの点棒状況まで考慮した場合、必ずしもそうとは言い切れない。

 というのも、例えば、ここでヤミテンを続行していた場合、確かにあなたの和了確率は上がるかもしれないが、
 実は、跳満では打点不十分なのだ。

 あなたの和了による点棒移動は、以下の3つが想定される。
 ①東家から出和了⇒オーラス時、あなた:47000点南家:29000点西家:29000点
 ②西家から出和了⇒オーラス時、あなた:47000点南家:17000点西家:41000点
 ③ツモ和了⇒オーラス時、あなた:47000点南家:25000点西家:35000点

 以上の点棒状況を見ればすぐに分かるが、西家から出和了をする選択肢以外では、
 どのプレイヤーもオーラストップ条件を失っていないのだ。
 特に辛いのが、選択肢①の東家から出和了で、オーラス時、子はどちらも跳満ツモでトップを獲るができる。
 選択肢③にしても、南家は倍満で、西家に至っては満貫ツモ条件だ。

 そういう絶妙な点棒状況である場合は、他家から逆転のチャンスを奪うために、打点を伸ばしにかかった方がよいだろう。
 ヤミテン跳満をリーチすることで、倍満まで伸びた場合、
 西家から出和了、もしくはツモ和了で、片方の子のまくり目をほとんど完全に潰すことができる。

 しかしリーチをかけたら、他家から和了牌が出づらくなるのでは? という疑問は最もなものだが、
 今回の場合、それについてはあまり心配する必要がない。
 なぜなら、どのプレイヤーもこの局面下では和了を目指すからだ。

 東家は当然親であり、よほどのことがない限りオリないだろうし、
 西家も、ここで和了せねばオーラス時の条件が厳しくなる。
 むしろオリてくれたならオリてくれたで、ゆうゆうと倍満ツモしてやればいいだけだ。

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