三人打フリー雀荘のすゝめ②
前回の記事では、初心者にオススメのフリー雀荘はどんなところか、
というのを説明したが、
今回は、実際に店舗に足を運んでからの流れというものを説明していこう。
店に入って、メンバーにフリーで遊びたいことを伝えると、
多くはまずは店の待機スペースに通される。
そこで世間話を交えながら、ルール説明がなされるのだが、
三人打ちフリー雀荘の場合、このルール説明をよくよく聞いておいた方がいい。
というのも、三人打は、四人打とは違って、
店舗ごとのハウスルールやローカルルールが細かく違っており、
フリー慣れしている人でも、よく注意しなければならないところだ。
例えば、まずはその店が抜きドラとして華を採用しているのか、
それとも北を採用しているのか。
北ならば、その北の扱いも、店舗ごとによってさまざまだ。
華を四枚抜けばご祝儀が発生するルールもあるし、
四枚抜いて和了してはじめてご祝儀となる、などの違いもある。
さらには、フリテンツモが認められている場合もあるし、フリテンツモOKだが、同巡フリテンだけはだめ……
等々、三人打は四人打に比べて、ルールの微妙な差異が多く、しかもそれが戦術に多大な影響を与えるために、
はじめての店舗でのルール説明は、耳をかっぽじってよく聞くべきだ。
そして、ルール説明が終わると、次は「あずかり」というものを要求される。
大手チェーン店などでは、「ご準備」とか呼ばれているものであるが、
四人打では半荘終了時の清算やゲーム代の徴収を、すべて現金でやり取りしているが、
三人打においては、いったんカジノで扱うようなチップに換える。
「あずかり」は、お金をいったん預かって同額のチップに換える、という意味での「あずかり」という訳だ。
また、この「あずかり」はレートによって、先払いしておく額が大体決まっていて、
0.5なら10000円、1.0なら20000円程度。
ある意味、このあずかり額は、そのレートにおいて心置きなく遊べる額と思ってもいい。
10000円がなくなったらやめよう、というような、ひとつの目安となりうる。
あずかりとチップを交換したら、いよいよ実戦の時だ。
この時、事前に初心者です、と伝えておいた場合、
店舗の稼働状況にもよるが、メンバー2入りなんかで立ててくれる時もある。
対局相手が従業員ふたりの場合、あまり気負わずに打てるだろう、という店側の配慮であるので、ぞんぶんに甘えるといい。
フリーでは、セットと違って、客が麻雀を打つことにのみ集中できるように、身の回りのことをなんでもかいがいしくやってくれる。
牌や点棒が落ちても彼らに任せればいいし、飲み物が空になっていれば向こうから注文を聞いてくれる。
その代わりといってはなんだが、ゲーム代はセット料金に比べると、すこしお高くなっている。
が、これには、見知らぬ人同士がゲームをつつがなく進行できるための監督料なども入っていると思えば、仕方がない。
さて、フリー雀荘の魅力といえば、いつでも打てて、いつでも止められる、というところだ。
もしも手持ちの10000円分のチップがなくなりかけそう、というのなら、
事前に溶けラス(いまあるチップがなくなったら終わります)とでも言っておけばいいし、
〇〇時になったらやめます、という風でもいい。
しかし、半荘中に、「この半荘で終わります」というのは、あまり宣言しない方がいい。
いわゆるマナー違反にあたるもので、顰蹙されることもあるし、店側から注意される場合もある。
次ラス(次の半荘で終わる)や、あと3半荘打ったら終わります、というメンバーに言っておくのが、もっとも無難だろう。