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三人打ち麻雀 何切る問題 第四問
- 2017/12/28
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三人打ち麻雀 何切る問題 第④問(実践譜)
出典:雀荘「ジャングルポケット」twitter投稿より。写真も同様
局面:東一局 南家
点棒状況:点棒状況は考えないものとする
ルール:全赤華アリ 即裏ご祝儀(1枚4000点相当)
選択肢① 切り
選択肢② 切り
選択肢③ 切り
選択肢④ 切り
解答例
⇒3種11枚の1シャンテン。受け入れは
が西家に一枚切られているために、受けるのはやや不安だが、
逆に言えば西家がもう1枚を持っている可能性は低いので、受けとしては決して弱い訳ではない。
ただし、後述するすべての選択肢よりも、牌効率的には劣っているので、正直微妙なところか。
⇒索子の伸びを嫌った1シャンテン取り。
とはいえ、聴牌への有効牌は、の5種16枚で選択肢中最大。
おそらく最もロスが少なく、オーソドックスな打牌選択だろう。
引きに対しても、一応の雀頭振り替わりが受けが効く。
ただし、その後のツモの具合によっては、索子を河にばら撒くこととなり、
待ちの色が絞られかねないおそれもある。
⇒の受けを外して、索子の伸びに下駄を託した打牌選択。
受け入れが狭いように見えるが、索子の形が良いので、の5種15枚で、選択肢②に続く有効牌の多さ。
言うなれば、選択肢②に対して、筒子と索子で反対側の立場ともいえるだろう。
実際に、聴牌有効牌の種類は同じで枚数も違うだけなので、なおさらだ。
では、この局面では筒子と索子どちらが優勢なのかを、少し考えてみる。
親の捨て牌はなんらヒントにならないので、西家の河を見た時、
第一打に、そしてと続いている。
ドラの近くで、かつの受け入れでもあるを早々に手放しているのがひとつのポイントで、
この場合はふたつのケースが考えられる。
- すでに塔子十分で、わざわざそのあたりの面子を作る必要がない
- 聴牌が近く、不要牌としてあふれ出てきた
どちらのせよ、西家の聴牌は近そうで、
かといって、索子や筒子の形や枚数を判別するのは不可能だろう。
(手出し位置や、手出し/ツモ切りを観察していた場合は別として)
結論を投げるようで申し訳ないが、
もはや選択肢②と選択肢③は、ほとんど索子と筒子の好みといっても差し支えないだろう。
⇒Twitterのアンケートでは最も投票数が多かった(48%:42票中)打牌選択。
聴牌有効牌は、の3種12枚。
一見、筒子の形を固定して、悪くない選択肢に見えるが、
純粋な牌効率に従った場合、索子の受け入れを一切なくして、その上、筒子の受け入れを減らしているので、
選択肢②の完全下位互換と言える。
とはいえ、全体を見渡した時には、必ずしも完全下位互換とは言えず、
聴牌の早そうな下家の将来の当たり牌に対して、先切りになっているので、
場況も含めて考慮した場合は、まったくの失着という訳でもない。
TIPS:切りの2シャンテン戻し
今回のこの手牌、最速聴牌を目指すのであれば、「筒子に絞るか索子に絞るか」が肝要となるが、
あえてそこには手を触れずに、どちらの色の伸びも期待する選択もある。
それが、打のカンチャン外しだ。
2シャンテン戻しにはなるが、愚形を排除しつつ、引きによる打点アップも見込める。
効果的な打牌に違いはないが、今回の場合はすこし微妙で、
というのも、他の選択肢の中でも述べたように、西家の聴牌が早そうなので、
スピード勝負という点で、やや分の悪い感が否めない。
総評
牌効率という一面だけならば、選択肢②に軍配が上がるものの、
他の要素も加味した場合は、意外とどれも微差であることに気が付くだろう。
とはいえ、今回は東一局の平たい状況であるので、
牌効率に素直に従った、選択肢②が最も良さそうだ。
あるいは、打の2シャンテン戻しが良さそうか。